イチョウともみじとリズムに乗って
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聴こえるのは校歌のメロディだけ。 最初の前奏になるのを待っている。 緊張が駆け巡る。 生唾を飲む音が大きく聴こえる。 そしてとうとうその瞬間がやってきた。 タイミングを計り、工藤の手は踊るようにピアノを奏でる。 「頑張れ叶太ぁ!!」 水面は叫ぶ。 あと少し、あと少しと応援する。 周も同じく心の中で応援した。
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