日常

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地形から比較的雨の多い地方のここは、薬草の育ちが良い だが、ここでは手に入らない物も多くない 2人は村を出て、隣町まで少し遠い散歩に出た 道中アルの話で愉快な道のりだった そこへ アル「ママ、お空を見て!」 今日はいつに無い晴天 その中に影が見える 母「まぁ、鳥かしら。それにしては尻尾が長いわね」 逆光で良く見えない まるで・・・ アル「お話にでてくる龍みたい」 母「アル?それは神話に出てくるだけで、本当には居ない動物よ?」 世界共通に知れている神話 この世界が造られたとされている物語 神は一つの星を造った 星は意思を持ち自らの体を水の溢れる緑豊かな星へと変えた 神はその星に7つの種を植えた 種はまたたくまに成長し、大地に根付いた 神木となりそれらは大地を守るために土地神を生み出した 土地神は世界をさらなる繁栄を満たすために精霊を、そして2種類の人を造った ただの神話である 神木は有るには有るが、誰も近ずけないほど森の奥にある 本数が足りないのだ アルはそれがただのおとぎ話でも、その話が大好きだった たとえ居なくても頭の中で飛んでいるのだろう
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