356人が本棚に入れています
本棚に追加
地形から比較的雨の多い地方のここは、薬草の育ちが良い
だが、ここでは手に入らない物も多くない
2人は村を出て、隣町まで少し遠い散歩に出た
道中アルの話で愉快な道のりだった
そこへ
アル「ママ、お空を見て!」
今日はいつに無い晴天
その中に影が見える
母「まぁ、鳥かしら。それにしては尻尾が長いわね」
逆光で良く見えない
まるで・・・
アル「お話にでてくる龍みたい」
母「アル?それは神話に出てくるだけで、本当には居ない動物よ?」
世界共通に知れている神話
この世界が造られたとされている物語
神は一つの星を造った
星は意思を持ち自らの体を水の溢れる緑豊かな星へと変えた
神はその星に7つの種を植えた
種はまたたくまに成長し、大地に根付いた
神木となりそれらは大地を守るために土地神を生み出した
土地神は世界をさらなる繁栄を満たすために精霊を、そして2種類の人を造った
ただの神話である
神木は有るには有るが、誰も近ずけないほど森の奥にある
本数が足りないのだ
アルはそれがただのおとぎ話でも、その話が大好きだった
たとえ居なくても頭の中で飛んでいるのだろう
最初のコメントを投稿しよう!