日常

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町に着くと早速薬草を取り扱う店へ 目的を果たすと、今度はアルの要望を果たすべく露店通りへ 母「また凄い人ねぇ、たまの晴天が続くとかきいれ時だし」 アル「あれ見てママ!」 露店の一つを指差しながら一目散に走っていく 母「あっこら!そっちに行ったら迷子になるわ・・・もう!」 言い終わるより早くにアルは走って行ってしまう 人混みに紛れ姿を見失った母は少し時間をおき、人混みがいったん引くのを待つことにした 一目散に駆け出したアルは人混みの中をかきわけ、露店の一つを見付出した うっとりした顔で見つめるのはガラス細工 神話に出てくる物たち アルのお気に入りは、自分と似た姿をした人 しかし人間とは違う存在の者 店主「いらっしゃい」 声をかけられはっとする アル「これ、可愛いね」 笑顔で話しかけ、アルは品の一つを指差す それはその中でもとりわけ小さな物 店主「お嬢ちゃん、おこずかいは持ってるのかい?」 ポケットの中を探るといくばくのお金がでてきた アルはシュンとなる 店主「おや、それだとちと足りんのぅ。残念じゃが」 ガラス細工は少しばかり値がはる
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