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「メリー!」
「な、何?」
「レモンは一度浸したらすぐ取り出すのよ!」
「え?……ああ。ご、ごめん」
別にこの場には私と彼女しかいないから、マナーについてうるさくいうのは可笑しいかもしれない。
けれど目の前でされると我慢できない!
以前彼女に言われたことがある。
『私時々思うんだけど、ロザって、神経質というより、ただのわがままなんじゃないかって思うわ』
……否定はしなかった。
だって、自分でもよくわかってないから。
本当は自分が病気なのかも怪しいと思っている。
だから病気じゃないと言われたみたいで、むしろ嬉しく思ったくらい。
うん、だからメリーといるのね。
◇メリー◇ ロザとの日常
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