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初転け
昼になり。
日が沈んだ。
MEAはまだ帰ってこない。
店の明かりが消えたのは、9時30分頃。
しばらくしてMEAが一人で歩いてきた。
「ただいま周泰🎵
今日は1日が長かったよ(笑)」
と、少し笑ってエンジンをかけた。
おかえり。
私はMEAを見た。
疲労の色が濃い。
そんな私の視線に気づいたのか、MEAが少し笑って
「帰ろうか」
と言い、私に跨った。
15分ほど走り、家に着く。
今日は違う家だ。
MEAはロックを2つかけながら
「ここが私の家だよ」
と言い、私にシートをかけて、
「お疲れ様💕また明日ね🎵」
と、言って家の中に入って行こうとしたが2.3歩歩いた辺りで振り向き、
「海(かい)家入るよ?」
と、声をかけた。
私の側にはまっ黒な猫が居て、私を緑色の眼で見つめていた。
「海?」
MEAがもう一度声をかけると、鳴きながら側に行き、共に家に入っていった。
静かだ…
向こうより、ここの方が居心地が良い感じがする。
綺麗な月夜だった。
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