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私が店に着いた時には月が変わって9月になった。
店の中に運びこまれ、開口一番男性に
「おー‼綺麗やな🎵」
と言われた。
その後男性はどこかに電話して、私に話しかけた。
「すぐ見にくるってよ🎵」
5分…10分…時は過ぎていく…
外に赤いXRが止まった。
メットを取りながら女性が走ってくる。
「来たよ~(≧▽≦)ノ」
「早いなぁ(笑)
そこのがそうやで」
女性が歩いてくる。
不思議と緊張はしなかった。
女性が言った。
「こんにちは🎵
遠路遥々来てくれてありがとう🎵」
驚いた…
何に驚いたか。
それは、身長。
小さい…
おそらく160あるかないか位だろう。
乗れるのか?
私は真剣に不安になった。
「またがってみ🎵」
と言われ、女性は私に跨る。
………足がついてない💧
「やっぱ届かんな(笑)
アンコ抜きしような(笑)」
「そやね(笑)
いつ頃出来る?」
「一週間もいらんかな?」
「卒検受けて、免許貰いに行ったらそれ位かかるね。
ちょうどいいかな(笑)」
……卒検?
!!!!!まだ免許取ってないのか!!!
かなり不安になった私の前に女性が来て言った。
「すぐ乗ってあげれんくてごめんね。
すぐ迎えにくるから待っててな🎵」
……わかった。
……待ってる。
ふと、口から出た言葉。
女性は満足そうに帰って行く。
その後ろ姿を見て私は思った。
こういうのも良いだろう。と。
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