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誘惑と疑惑の狭間で…
目が覚めるとベッドに横になっていた
「御目覚めですか?」
女官が声を掛けた
「はい」そう答えると
女官はニコリと笑い
「それでは姫を呼んで参ります」
と部屋を出て行った
ボーッと辺りに目をやるとフワフワとした糸に包まれている
コンコン「失礼します」
歳の頃なら17歳位の
美しい衣を纏った少女が入って来た
すると一緒にいた女官がスルスルと少女の衣を取り始めた
「ささっ姫様時間がございません」
女官に急かされユックリとベッドに入って来た
「なっ何事ですかっ」
あまりの事に慌てる僕に
女官が強い口調で
「時間がありません太陽の民の種と月黄泉の卵が交わらなければ世は滅びまするぞ」と言うと
「姫様後はこの方の言うままに…」
と部屋を出ていってしまった
それと同時に部屋は暗くなった…
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