白虎と…モグラと…

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白虎と…モグラと…

「餌?僕が?」 目の前の白虎に問い掛ける 「あぁ…花婿は、花嫁と共に喰われる定めだ…クックック…逃げ出す奴は初めてだ」 相変わらずニヤニヤしている 「まぁ俺様には関係ない事だ、俺は運搬が役目なだけだからな」 スクッと立ち上がった 白虎がフッと鼻を鳴らして 「戻りたいか?」と問い掛けた 「あぁ帰りたい…帰りたいさっ…」 宮殿を振り返ると 黄金の繭玉になっていた 「屑讀…」呟くと クックックと白虎がまた笑った
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