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照付けるのは
黒の太陽
ゆるりゆるりと
燃えてゆく星
幸福な赤子の僕らには
優しげな光を注ぎ
青い揺籠から出れば
灼熱の剣をかざす
ただひとり
星の海を渡る僕らを
遮るように燃ゆる魂
あなたはそこで
決して離れる事のできぬ
僕らの青の揺籠をとらえて
ひとつ溜め息をつく
ああ
僕らの母は
こんなにも優しく
こんなにも強く
こんなにも恐ろしい
溜め息のひとつで
僕らの玩具を壊しては
ただ空ろに輝くばかり
黒の太陽
母なる光であれ
死の女神よ
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