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綾が、去っていった後、仁蔵寺はドキドキしていた。
顔が耳まで、真っ赤っか だった……。
「はぁ…綾さん」
二枚の紙を見つめながら
、仁蔵寺は溜め息をついた…。
一枚は『UFO』の詩の紙。
そしてもう1枚は……。
詩ではなくラブレターだった。
そう、仁蔵寺は綾に、こちらを渡すつもりだったのだ。
しかし、彼は間違えたことにまったく気付いていない―…。
ちなみに内容は、こんな感じだった。
【綾さんへ】
『俺は本気です。
今まで、詩を
ここまで見てくれる人は
いませんでした。
あなただけでした。
俺は、あなたのことが好きです。
一週間後、会社の屋上で待っています。
返事、聞かせてください』
【仁蔵寺】
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