仁蔵寺ポェーム③

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綾が、去っていった後、仁蔵寺はドキドキしていた。 顔が耳まで、真っ赤っか だった……。 「はぁ…綾さん」 二枚の紙を見つめながら 、仁蔵寺は溜め息をついた…。 一枚は『UFO』の詩の紙。 そしてもう1枚は……。 詩ではなくラブレターだった。 そう、仁蔵寺は綾に、こちらを渡すつもりだったのだ。 しかし、彼は間違えたことにまったく気付いていない―…。 ちなみに内容は、こんな感じだった。   【綾さんへ】 『俺は本気です。 今まで、詩を ここまで見てくれる人は いませんでした。 あなただけでした。 俺は、あなたのことが好きです。 一週間後、会社の屋上で待っています。 返事、聞かせてください』    【仁蔵寺】
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