542人が本棚に入れています
本棚に追加
私はその質問に、即答した。
「駄目に決まってます!」
「………綾さん」
仁蔵寺さんは、私の目をジッと、切ない目で見つめてきた。
(…な、なんだ?)
私は少し、ドキッとしてしまった。
仁蔵寺さんは、口を開いた。
「ごめん、
俺、早退するから。
……もし聞かれたら、
仁蔵寺は、心の病で帰りましたって言っておいて…」
そう言い紙に、サラサラと、文字を書き出した。
そして何も言わず、部屋を後にした。
(…な、なんなんだ?
しかも、心の病って…)
私はまだ何も、気付くことが出来なかった。
これがどんな意味をさしているのかも…。
最初のコメントを投稿しよう!