昼休み

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私はその質問に、即答した。 「駄目に決まってます!」 「………綾さん」 仁蔵寺さんは、私の目をジッと、切ない目で見つめてきた。 (…な、なんだ?) 私は少し、ドキッとしてしまった。 仁蔵寺さんは、口を開いた。 「ごめん、 俺、早退するから。 ……もし聞かれたら、 仁蔵寺は、心の病で帰りましたって言っておいて…」 そう言い紙に、サラサラと、文字を書き出した。 そして何も言わず、部屋を後にした。 (…な、なんなんだ? しかも、心の病って…) 私はまだ何も、気付くことが出来なかった。 これがどんな意味をさしているのかも…。
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