41人が本棚に入れています
本棚に追加
/27ページ
春先、京都駅30番31番ホームにて、朝5時からほうきと塵取りを持って掃除をしている見た目は頭のよさそうな大学生がいた。
「あ~バイトだり~」
あくびをしながら独り言を言ったのは酉島 秋色だった。
酉島は京都駅のバイトで時給1100円というなかなかのバイトをやっていた。
春先なのに朝の5時は真っ暗な空が一面と広がっている。
酉島はバイトが終わると妙にウキウキしながら寮へと戻ってき、自分の部屋の扉をドアをつぶさんばかりの勢いで開けた。
「峠!車届いた?」
「えぇ、吉田さんが駐車場に置いといてくれましたよ」
このよくわからん口調で喋っているのはメイドが好きな峠 直人だ。
峠と書いてたわと呼ぶらしい。
最初のコメントを投稿しよう!