サッカー命。

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K県K市、日々火山灰が降り注ぐ。 「ハァ…ハァ…」 「ほら!!もっと動け!!」 「(無理だって…)は、はい!!」 汗が背中を伝い、朝からにしては激し過ぎる。 「も、もぅだめ…先生…」 「これだからお前は…。よし…いくか?」 「ハァ…ハァ…はいっ!」 予鈴が鳴り響き、顧問の松田先生は職員室へ戻る。 「朝からこのメニューは厳しいっつぅの…」 サッカーボールと格闘をし始めたのが午前5時。放課後に残れない私は、いつも明け方に学校に来てはボールを追いかける。 みんなとの遅れを埋めなきゃ、試合に出させてもらえない。
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