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周りは彼氏がどうとか、
化粧品がどうとか、
服がどうとかそういう話ばかりで、
洒落っ気の無い私には到底、
理解出来ない話で、
つまらないと感じていた。
今日だって同じ。
「ゆきもさぁ、そんなに細いんだからちょっと可愛い格好してみなよぅ。」
ちぃは、私の頬を指で突く。
「お金無いんだよね。」
「知ってる。あは。」
ちぃは、皮肉たっぷりの目で私を見て笑う。
「じゃ帰るわ。」
「え~もう?」
「ごめん!!弟保育園に迎えに行かなきゃ^^;」
「毎日お疲れ様^^」
私の両親は、医療関係に勤めていて、
共働き故に、弟の潤を私が迎えに行く。
そして、ある程度の家事は私がこなすと
いう条件で部活をしている。
スパイクだって、バイトして買った。
そして、あながちそんな生活も苦にはな
らなかった。
可愛い弟と寄り道してケーキを買って食
べたり、遊んだりして私には、異変なん
て、気が付かなかったんだ。
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