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心の熱はいつまで経っても冷めることはなかった。
アイスをお腹が壊れるまで食べても、水風呂に入っても決して冷めることはなかった。
もう一つ困ったのは、ガラス玉の言葉が頭から離れず、何も手につかなくなったことだ。
やっぱりこの心を冷ますためにはガラス玉に会わないとだと思った。
けれども、あの日以来桜並木に行ってもガラス玉には会えない。
もう来ないのだろうか。
もう会えないのだろうか。
来年、桜が咲いたら会えるのだろうか。
それでは遅すぎる!
今すぐ会って話が聞きたいんだ。
僕もそうだよ、て伝えたいのに。
そう思うと僕は乱暴にドアを開けて飛び出していた。
ガラス玉を探す手がかりは、老人ホームで働いているということ。
僕は桜並木周辺の老人ホームから探していった。
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