甘い実

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  でも、僕たちの競争は思ったより早く終わってしまったんだ。 角を曲がったところでガラス玉が肩で息をしながら立っていたから。 僕はゆっくりガラス玉に近づいた。   「話したいことがあるんだ」   そういうとガラス玉はうなずいた。 僕たちはあの日以来、ようやく顔を合わせられた。  
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