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「任務ねぇ~。いつ出発するの~?」
「一応5日後くらいかな。他の人にも言わなきゃいけないし……準備もあるしね」
「ふ~ん……」
図書室の角で、小さな声で話す。
意外とジュリアンが反応しなかったことに僕とウェインは驚いていた。
「フェイアに出来るの?」
ジュリアンが僕を見て言った。
僕は思いっきり吹き出した。
ウェインは驚き、ジュリアンが突然吹き出した僕を見て顔をしかめる。
周りの目が僕に集まり、冷たい視線を投げかける。
必死に笑いをこらえると、僕は不機嫌そうなジュリアンを見た。
「僕だってそれくらい出来るよ」
「へぇ~……」
ジュリアンが冷めた口調で呟く。
「死なないように気をつけてねぇ? フェイアはマスターとはいえ、まだ私達より魔法の知識は浅いんだから」
そう言ってジュリアンは立ち上がり、僕達にあとで吹き出した理由を教えなさいよと言って足早に図書室を出ていった。
僕とウェインはジュリアンがいつもと違うことをおかしいと思いつつ、これからのことを話し合った。
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