第3章 ―激戦の南太平洋―

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今頃になってようやく敵爆撃機に弾幕が覆いはじめていた。 「急げ!」 俺はすぐに連続射撃を命じたがその間にも敵編隊は爆撃進路を取りつつ、遂に爆弾を放ちはじめた。 次の瞬間、十糎砲弾が敵機を捕らえ次々と命中し、爆散していったが時すでに遅しであったのだ。 敵爆撃機からは爆弾が全て放たれ、我が艦隊に向かって降り注いで来たのである。 それを見極めて我が艦は、取り舵を採り左ヘと急回頭をしはじめた。 「先任!我が艦はなんとか、かわせるな。」 「ですが砲術長!あれを!」 その声で俺は慌てて後ろを振り返った! 墜落して逝く空飛ぶ要塞B‐17フライングフォートレスimage=136960786.jpg
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