幼い瞳には

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私は小さいときに大分の一軒家に住んでいました。 その家にはお稲荷さんが飾ってありました。 その部屋の隣、すりガラスで挟まれた部屋に、私は寝ていました。 寝転がって左側にそのすりガラスの引き戸があります。 寝転がってしばらくすると、何故か左側が明るく光っています。 親が起きたのかと思い、お稲荷さんが奉ってあるすりガラスの引き戸の方を見ました。 するとそこには丸い球体の明かりが、ぼやぁっと浮かんでいました。 その丸い球体をじっと見ていると、形がかわっていくんです。 どんどん人の形に近づいていくんです…。 そしてその光のヒトガタは、音もなくこちらに走って来ました!! ヒトガタが扉にぶつかる瞬間っ それは弾けるように 跡形もなく消えてしまいました。 一体あの光は… なんだったのでしょうか? .
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