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出会ってから一体どのくらいの時が流れたんだろう。
一緒にいた時間は短くも長くもないけれど、僕にとっては大切な友人だった――――。
雪の降る空の下、僕は名前をつけられた。
『"黒き幸"
ホーリーナイト』
その名前が何を示すのか今の僕にはまだわわからなかった―――。
―――あの日までは。
『それから猫は絵描きと二渡目の冬を過ごす。
絵描きは友達に名前をやった。
"黒き幸"ホーリーナイト。
彼のスケッチブックは殆ど黒ずくめ。
黒猫は初めての友達にくっついて甘えたがある日――――』
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