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それは驚きの声だった。   洗面所の鏡の中に見たところ20代前半、栗色でウェーブのかかった長い髪、やや藍色がかった瞳に乳白色の肌のすらりとした女性の姿があったからだ。   ― えっ…?   しばらく茫然としていたが、気を取り直すとまたあの鏡の前に立ってみた。   ― なんとか元に戻して…!   彼女の願いが通じたのか少しの間をおいた後、彼女の姿は元通りになった。
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