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サカキが固定の客につくと申し出た時、彼女とサカキは関係を持った。   鏡の魔力のせいか、彼女に不思議と罪悪感はなかった。   ただし、どんなに彼がテクニシャンで、この上ない快感を覚えても、それ以上の感情がわくこともなかった。 その後、彼女が複数の男性と関係を持つことになってもそれは同じだった。   服、宝石、マンション… そして悦楽…。   サカキは彼女の欲しがるものを何でも与えてくれる。   彼が唯一彼女に与えないと言えばそれは家庭だった。   酔いにまかせたサカキが言った。   「エイミちゃん、今度僕のフライトに来いよ。一緒に空の散歩とシャレこもうじゃないか。」
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