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ハァッと怒り混じりの溜(た)め息を付くとハリヤはその溜(た)め息にも過剰(かじょう)に反応を示(しめ)した。
……だからそこまでいじめてねぇっての…。
「で、どうやって学校に入るんだよ。」
「え?ああはい、入りましょう。」
そう言うとハリヤは何やら聞き取れない言葉をブツブツ唱(とな)え始めた。
すると足許(あしもと)にフワッと風が吹いた。
なんだと不思議に思っているとハリヤが突然俺の腕を掴(つか)んで来る。
「危ないですからしっかり掴(つか)まってて下さい。」
「は?危ないってどういう事だよ?」
何の説明も無く掴(つか)まれ等と言うハリヤに今度は俺が首を傾(かし)げた。
すると足許(あしもと)で吹いていた風が段々強くなりやがて竜巻の様に円を描き出す。
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