辿り着いても…異世界

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辿り着いても…異世界

大きな口を開けて暫(しばら)く呆然(ぼうぜん)としているとハリヤが突然俺の肩を軽く叩く。 「そんな顔してどうしたんですか?」 「驚く以外にどうしろと!?何だよコレ!マヂ学校か?!マヂ学校なのか?!てか学校って空飛ぶのか?!要塞(ようさい)なのか?!」 パニクってる俺にハリヤは、またしてもとんちんかんな事を言った。 「え?空飛ばない学校なんてあるんですか?」 「んな学校今初めて見たわッ!!」 声を荒げるとハリヤはまたヒッと情けない声を上げた。 あ~も~頭痛い通りこして呆(あき)れ果(は)てるっつの。 予想をここまで裏切る世界に一体いつになったら慣れるんだろうか…? あ、長居しないんだから別に慣れなくてもいいんじゃん。 ………俺ってこんなにツッコミ入れるタイプだっけ…? なんか虚(むな)しくなってきた……。
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