2494人が本棚に入れています
本棚に追加
/180ページ
『そんなっ――』
「強がっても無駄だ。性格が違っても俺はお前だ、そして又お前も俺だ」
――俺はお前だ、そして又お前も俺だ――
最初の一人睨めっこの時、お前が言った台詞だぞ。
『……じゃあお前、体くれるのかよ?』
「いや、やらない」
『!? 何で……』
「俺の体を手に入れても、お前は一人のままだよ」
淳や真奈美がこいつに親しくする訳が無い。
俺は――決めた。
「真奈美……」
俺は、真奈美から貰ったペンダントを外した。
「俺も、真奈美が好きだ」
そう言って俺は外したペンダントを真奈美の首に付けた。
そして俺は真奈美を抱き寄せた。
『!?!?』
そのまま――真奈美と唇を重ねた。
キスの味は甘酸っぱいとか言うけど、今の俺にはそんな事全く分からなかった。
唇を離すと、顔を真っ赤にした真奈美が居た。
俺だって、恥ずかしかったよ……。
最初のコメントを投稿しよう!