義の交換日記

５周目

1月21日（雪）
今日の担当…兼続

越後散策も終わり、漸く静かな日々を過ごせると思った矢先…利に群がる犬が屋敷に来た。

つまり…奥州王、伊達政宗がやって来たのだ。

私は義を侮辱するあやつが前から気に食わなかった…だから今日はさりげなく嫌がらせをしてやった。

…嫌がらせと言っても些細なことだがな。
あいつの茶に激辛香辛料の粉を混ぜたり、饅頭の中のあんこを抜いたりしただけだからな。

どうだ！子供の悪戯程度の嫌がらせだろう？

だが、この嫌がらせが謙信公にばれてしまい、その後きつく叱られてしまった。
よくよく考えれば、嫌がらせなど不義ではないか！

今度あいつに会った時は正々堂々勝負することにしよう。
それにしても私を叱ってから謙信公の機嫌が悪い。

あぁ…謙信公がお怒りになられた時の形相は恐ろしい…。
今日は早く眠ろう。