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「ひどい女だね…」
と君は言った。
「そんなことないさ。」
俺は笑った。
別れは突然やってきた。少なくとも俺にとっては…。
何でいきなり?とは聞けなかった。その言葉を言おうか言わまいか迷っている間に、俺の頭の中はフル回転し、別れを切り出してきた彼女の気持ちがわかった。
君は名前が変わってしまった。
その間も彼女は小さく[ひどいね、ごめんね]と呟いている。自分も何か言っているようだが耳に届いてこなかった。
君だけを想い続けたこの数年間、色々な事があった。
君は夢があると言ったね。それに向かい頑張っていると。夢なんて無い俺は適当に[頑張れ]なんて言っちゃったかな。
君は俺に努力の意味を教えてくれた。努力は素晴らしいんだよ!散歩中、公園のベンチで額に汗を拭いながら、目を輝かしてた。
構われないでスゲーすねた。俺は君の気持ちをちっとも分かってやれなかった。
取り戻せない日々を思うと、君への想いが今も募るだけ。でも、その気持ちは心の隅に置き、君が今幸せならそれでいい――
君はきっと幸せになれるよ
今は心からそう願ってるよ
幸せ掴む他の誰かと一緒に歩きだして。
取り戻せない日々と君を想い
最後に俺なりの祝電――
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