学 manabi

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授業が終わり昼休み。 結構お腹が空いていたのでご飯を食べたかったが職員室に向かった。 「ん、神山」 「………」 「どした?何かあったか?」 こいつ刺してやろうか。 人を呼んだくせに忘れてやがる…! もぐもぐとパンを食べる教師。…お腹空いた。 「…呼んだじゃないですか」 「…へ?…………」 「…………………」 「……………あ!」 完璧に忘れてるね。 「あー…悪い。 ……パン食う?」 「んな食べかけいらない」 「だ、だよな!」 ほんっとうに厄日だ。 家に帰りたい。 「…で、なんで遅刻したんだ?初めてだろ」 「……嫌な奴に会った」 「いや、だから」 「嫌な奴」 「うん、神山?だから」 「嫌な奴」 「……うんお願い頼む。睨まないでくれ」 泣きそうな顔をしてくる教師。 ……。 この人の名前なんだっけ。 「…まぁなんだ。嫌な奴って誰だ?」 「………」 「………」 「………誰だっけ…」 「おーい神山さーん」 嫌な事は忘れる主義だ。えっと何だっけ…。 ユキ、ユキ…。 「ユキカゲ…」 「へ?」 「ユキハタユキジユキバユキユキ…」 「あの神山…?」 「ユッケ!」 「おい!」 適当にあげてみるが合わない。
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