学 manabi

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「それって…雪埜じゃないか…!?」 「へ、あ、それ…かな」 「おぃいいい!!! 何!?何もされなかったお前!?」 「…なんかからかわれた」 「……そんだけ?」 「……うん」 「……はー。そっか」 なら良かったという教師。……どういう事だ。 「あー、確かに嫌な奴だよあいつは」 「…有名なの?」 「…え、知らないの?」 「知らない」 「マジでか」 だって興味が無いのだ。 「…あいつはな、成績優秀、眉目秀麗、とにかく何でもありな奴だ。」 「…」 「教師より頭いいし運動だってなんでもこいだ。んで授業も出てこないし、まぁテストで良い点とってるから文句は言えないんだけどな」 「…先生」 「…」 「面目丸潰れ」 「言わないでくれよ!」 お前残酷だな! …んな事言われても…。 何そのスーパー人間。 「女子からも人気あるし。なんだ、神山知らなかったのか」 「知らなかった。 でもね、先生」 「ん?」 「それ、"ひがみ"っていうんだよ」 「うるさいな!」 まだ呻いている先生を置いて職員室から出て行った。 やっぱり嫌な奴だと思いながら廊下を歩く。 とにかくお弁当を食べよう。父さんが折角作ってくれたんだから。
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