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私は暫く呆然としていた。さんざ振り回された挙げ句、あの態度?
「…」
手にあった生徒手帳をぎゅうっと握り締めた。
今渦巻いてるのは不快感と怒りだけ。
何よ何よ何よ何よ!!!思い切り息を吸い込み、そして
「私だって大嫌いだよあの鬼畜腐れユキノヨゴレ男ぉおおおお!!!!」
空に向かって叫んだ。
跳んでいた鳥が驚いているのが見えた。
それも気にせずまだ叫ぶ。死んじまえー!!やら、カメハメハー!!やら、空が青いなコンチキショー!!くわー!!やら、色々叫びまくっていた。
彼、雪埜聖は下に降りた後その叫び声を聞いていた。
「あのチビ、やっぱり嫌いなタイプだな」
退屈はしなさそうなんだがな。
雪埜はくすりと笑った。
これがグダグタな二人の出逢い。
二人が居なくなった屋上に残っていたのはバラバラに破られた蓮仁の生徒手帳。きっと蓮仁の事だから破り捨てたのだろう。もう二度と屋上には行かないと誓った蓮仁だった。
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