8人が本棚に入れています
本棚に追加
夏も飛鳥の後を追おうとしたが…
「夏君、いかないほうが良いわよ」
看護士…蒼華は夏を止めた。
「蒼華さん……」
夏が呟く。蒼華は夏の手を掴み
「……後少ししかないわ。夏君の気持ちも分かる、けどね…」
蒼華は切なそうに微笑み飛鳥が行った方を見た。
蒼華は葵が入院していた12年間の担当の看護士だった。
だからわかるのかもしれない、12年間見てきた葵と飛鳥の事を…
夏は力を抜き、追うのを諦めた。
夏も蒼華と同じ間12年間2人を見てきたのだから…あの2人を…一番近くで
「弟って辛いなぁ…」
その呟きは蒼華にしか聞こえない程度の音量で呟きはそっと消えていった。
最初のコメントを投稿しよう!