一章 三成と団子の出会い

4/7
前へ
/48ページ
次へ
さて、それから訳もなく城下の市を歩き回っていた三成と左近は、いい匂いに鼻をひくつかせた。   甘い匂いだ。 それも、食べ物の甘い匂い…。   「左近、良い香りがするな。…これは何の匂いだ?」   「この匂いは…団子じゃないですか?…ほら、あそこに団子の屋台がありますよ。」   「団子…?」   そんな会話を交わしつつ、三成は早くも左近の指差した方へと歩いていった。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

100人が本棚に入れています
本棚に追加