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「いらっしゃいませ。美味しい団子をたくさん売ってますよ。」
三成と左近が団子屋の前に立つなり、店番の女性は声をかけてきた。
その女性の言う通り、店にはたくさんの団子が置いてあった。
そのずらりと並んだ団子を見て、三成は目を輝かせた。
『左近!こんなに団子があるぞっ!』
『ま、まぁ団子屋ですからねえ。』
『当たり前のことを言うなっ!…それよりも左近、この団子全部欲しい。』
『何言ってるんですか!?…殿、買ってあげますけど、全部はダメです。一つだけです。』
お互いの身分がばれないように小言で喋っている三成と左近を、店番の女性は不思議そうに見ていたが……
「あの…どの団子をお求めになりますか?」
と、おずおずと二人に話し掛けた。
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