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今にもちぎれそうな
この魂を
回収しにやって来たのは
死神で
あの日
アイシタ君は
今じゃ憎き
契約違反な暗黒悪魔…
そんな君の笑顔を
信じた僕は
君の為に神を裏切り
地に堕ちた
哀れな憐れな灰色天使
折角やってしまった
神への裏切り行為さえ
今や忘れ去られ
僕の堕ちた
生暖かいこの場所…
生暖かいと感じたのは
辺りに一面ちらばった
自分の臓器だとやっと気付くが
すでに手遅れさ…
待ち構えていた
死神は
半分サビれた
鎌を振りかざし
ここぞとばかりに
肉体から魂をブッた斬る…
「アンタの為よ。」
トドメを刺したのち
そう死神は囁いたけれど
僕は本当にこれで
良かったの?
あの日
アイシタ暗黒悪魔は
もういない…
あの日
確かにそこにいた
灰色天使な僕でさえ
もうそこには
いなくなったみたい
残ったのは
あの日
確かに存在した
僕と悪魔の
繋いでた手の温もり…
そんなスッパイ想い出だけで…
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