嫁の浪費

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  信じても 許しても 借金は増える         追い出したのち憎悪が心を占める     節約家を気取って特売日に 買物に走り回っていたこと   外食を控えてイベント事も 家でしたこと   カーステが壊れてても 直さなかったこと   貯金はしっぽり貯まっていると 匂わせる言動   休み無しで働いたオレに 小遣い1万余分にくれて 喜ばしてくれたこと   「結婚するんやでオレの車は ショボいのでえーわ」 とのオレの言葉でチェロキーから エブリ(スズキ軽)にしたこと     その全てがパチンコに 繋がっていた 頭がイカれそうだった   そんなオレを気遣って仲間たちが 連日泊まり掛けで隣にいてくれた     この仲間たちがいなかったら 心か嫁を壊していた    生涯感謝します           ――数日して 家の電話が鳴る     嫁の母親からだった 腹に何かある口調     「このまんまじゃ何にも ならへんやろ? 揃って話あわなアカン」   「んじゃ明日こっちに来て下さい」   「・・・じゃあ行くから」           この対談?が養子に入った オレの価値観を 打ち壊すことになった    
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