三万人

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(2枚目) 三億円事件の三億円を捜すべく、富士の樹海へ向かう準備を整えていた我々『フォークダンスって、何で好きな子の前で終わるんだ』隊(隊員1名)は、樹海の呪い(二日酔い)に悩まされながらも、出発に漕ぎ着けたのだった。   この記録は、我々(隊員1名)のロマン(主に欲望)とジャーナリズム(主にネタ作り)の結晶である   ○月5日 樹海の呪い(二日酔い)の為、行動不能。 (前号参照)   ○月6日 荷造りは万全だ。 伊達に25時間も使ってない (その内24時間は行動不能)   どこでこの行動が、嗅ぎ付けられているか判らない(既に妄想)ので、早朝に出発した(AM9:00) 意気揚々と車に乗り込み、暫く走った時、樹海の住人と思われる声が聞こえた。 《ガス止めた?》 そんな言葉に惑わされる俺ではない。   「火の元よーし」(指さし確認) 再度、車に乗り込む。 俺の行動は、いつでも完璧だ。   車内に流れるBGM[♪マイムマイム]が、俺を高揚させる。 国道139から西湖へ向かう道に入り、そのまま西湖へ着かせる程だ。   来た道を戻り、国道まで500M程手前にあった、少し開けた路肩に車を止める。 車内で目的地を確認する為、地図を開くが、87個の穴が有り、よく解らない。 樹海の住人のイタズラらしい(責任転換)   迷っていても仕方がないと車を降りるが、降りてすぐの水溜まりにハマる。 恐るべし樹海トラップ。 (只の不注意)   準備は万全と言ったはずだ。 トランクから長靴を取り出し履き替える。 濡れた靴をボンネットで乾かせば、更に完璧だ。   リュックを背負い、いざ樹海へと直ぐ向かう程、迂闊ではない。 愛車が放置車両と間違われ、レッカー移動されないようにするが、聖徳太子捜索とバレては、元も子もない。 山菜採り風に軽く、しかも自然に偽装する必要がある為、貼り紙をする。   『捜さないで下さい』   乾燥させてる靴が美観を損ねているが、仕方ないだろう。 さぁ本番だ!       つづく…のか?
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