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「いたた・・・」
俺の背中から女の子の声が聞こえて来た。
この子が落ちて来たのだろうか?疑問がわいてきたのだが、そろそろ地面一色も見飽きてきた。
・・・
どうやら俺を下敷きにしている事をこの少女はまだ気がついていないみたいだ。
「あの、すみませんが・・・」
「ふぇっ!?」
こちらから声をかけないといつまでも気がつかなさそうだったので話し掛けてみたが、やはり気付いてなかったみたいだ。
「そろそろ、どいて頂けませんか?」
・・・
「すっ、すみません!全然気が付いてなくてっ!ごめんなさいっごめんなさいっ!」
そして、背中から女の子の重みは消え地面一色だった俺の視界に手が差し出された。
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