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サンタの格好をした少女に出会ったその日、俺は久しぶりに見たくもない夢をみていた。
・・・・・・・・・
・・・・・・
俺の幼かった頃、幼稚園に通っていた頃だ。
(そうだ・・・この夢は・・・)
街はクリスマスという日を待ち望んでいた人々が街を行きかっている。
俺の通っていた幼稚園は街の大きなツリーのすぐ近くにあって、そこからは幸せそうなクリスマスのこの日を祝うかの様に輝いていた。
(・・・この先は・・・見たくない・・・見たく・・・ない・・・)
そんな俺の思いもむなしく、夢は無情にも思い出したくもない記憶をただただ映し出してゆく・・・
幼稚園の友達が親のお迎えが来て帰ってゆくなか、俺はワクワクしながら両親が来るのをいまか、いまかと待っていたんだ。
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・・・・・・
俺の両親は、幼稚園に俺が一人ぼっちになってから来たんだ・・・
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