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幼稚園の塀の向こうから急いでやってくる両親。
仕事で遅くなったのだろうか?
今となってはわからない事実だ。
(俺はこの先を知っている・・・見たくない・・・見たくないのに・・・)
キキーーーーッ
急に甲高い音がなって幼稚園の塀の向こうからは、両親の姿が消えそこには知らない車が停まっていた。
『お父さん・・・お母さん・・・?』
幼稚園の先生は俺と外の様子に気が付いたらしく
『警察と救急車を早く!』
と奥から声が聞こえてきた。
俺はしばらくその場から動けなかった。
何がおこったのか・・・幼かった俺にはまだわからなかった
俺の両親は急に目の前から消えてしまった・・・最初はそう思った
でも違う・・・何かが違う
しばらくして、パトカーが幼稚園の前に停まり、車に乗っていた人と幼稚園の先生が、警察官と話をしていた。
その間に救急車がやってきてすぐに去っていった。
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