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「早速明日から調査を始めるらしいのよ」
「明日から？早いね」
「そ。調べることはたくさんあるんだから♪」
今にも踊り出しそうな勢いだ。
「あー早く中を見てみたいわぁ」
『開けちゃダメ！』
うっとりするような表情で話す母に、咄嗟に杏奈は叫んでいた｡
「へっ！？どうして？」
きらきらと目を輝かせながら惚けていた顔を驚きの表情にかえ、杏奈を振り返る。
少し興を削がれたになったらしく低いトーンで聞いてきた。
無理もない自分が楽しみにしているイベントをいきなり、止められたら誰だってそうなるだろう。
母にしてみれば応援されこそすれ止められる理由など思い至らない。
「どうしてって聞かれても…」
わからない…
どうして開けてはいけないのか…
それ以前にどうして自分はそんなことを言ってしまったのか…
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