悪夢

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別に杏奈はクールだったりノリがわるい訳じゃない。 おしゃれが好きで明るくて活発などこにでもいる女子大生だ。 外見も…まぁまぁ。いたって普通の女の子である。 その普通の女の子が故にこういう話はまったく興味がない上、わからない。 だから軽く流すことしかできない。 だが、テレビに映る石棺を一目見て杏奈は言葉を失う。 「あれ…」 頭の中に何かがよぎる。 「どうしたの?杏奈?」 眉を寄せ考え込む杏奈に隣の母が心配そうに顔を覗き込む。
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