悪夢

8/17
前へ
/466ページ
次へ
全体は白い大理石で、豪華な装飾が施され、石棺の蓋部分には恐らく黒い大理石であろうもので、十字架を象った装飾がされていた。 一目見ただけで身分の高い人物のものだろうとわかる代物だった。 それが大小五つ。 イタリア北部のひっそりとした郊外の地中の奥深くに埋められていたらしい。 歴史に疎い杏奈にはわからないが、恐らく中世時代のものだと言うことだった。 普段ならこんなニュース気にも留めないのに… どうしてかな、気になる。 それも、ちょっと興味がある程度ではない。 気になって気になって頭から離れない。 そんな自分が不思議でたまらなかった。
/466ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5036人が本棚に入れています
本棚に追加