悪夢

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どうしても思い出さなくてはならない気がする。 「考えたところでわかるはずもないんだけど…」 一人伸びをしながらつぶやいていると、ちょうど授業が終わり、食堂へと誘いに来た友人の直美がやってきた。 「なーに一人でぼそぼそ言ってんの?あぶなぁい…」 ニヤニヤしながら杏奈を茶化すので、石棺のことを説明しようとしたが、やめた。 こんなことを説明すれば余計に変な人扱いを受けること間違いない。 「何でもないですよぉ~」 首を傾げる直美を放置し、そのまま先に食堂へと向かう。そのあとをクスクスと笑いながら直美が追いかけてくる。
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