魔法使い達の広場

ラクの悪戯な一日

『待たんか！　貴様、そこになおれ！』

　よし。囮成功だ。

　俺は途中で姿をくらました。

　ヤツは怒りにまかせ、俺を探し続けている。

　と。

　ブシュ～～。
　何とも気の抜けた音がした。

　たぶん、催眠ガスだろう。

　アレを吸うと、ハイになる。
　副作用として、その前後の記憶が無くなる。

　よし、これからは何をしてもＯＫだ。

　ヤツはハイになり、暴走し始めた。

　ドーン！　ブシュゥ～～。ドガーン！

　それから、断続的なガス音や爆発音が響きわたった。