15人が本棚に入れています
本棚に追加
……正直、やりすぎた。
その思いがラクの心の中に浮かんだのはすぐだった。
絶え間ない音と煙が周囲を包み、彼らも若干苦しい。
次第に、音が少なくなってきた。
「やりすぎたかな」
「気のせい」
「でも……」
「気のせい」
「気のせい」
「き……」
「勝った(笑)」
「…負けた…」
二人のコントを見るのはやめよう。
とにかく、この事態を収拾しなければ。
などと考えていると、
ボ―――ン。
間抜けな音がした。
『あ……』
近くから、紫色の煙が立ち上っていた。
最初のコメントを投稿しよう!