カイの奇怪な一日

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 さて。  俺は地下2階にある巨大な扉の前に立つと、扉にそっと触れた。  そして、一歩後ずさる。  扉に奇妙な紋様が浮かぶ。  そして、扉の一部が薄れ、消える。  カイが入った後、音もなく元に戻った。  扉は、ただ在り続ける。  未熟な者には、ただの壁として。  熟練の者には、高みへの壁として。
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