ラクの悪戯な一日

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 俺が周囲を見渡すと、他の生徒が2人ばかり、ガッツポーズをとっていた。  どうやら、俺の罠ではなく、違う罠が作動していたようだ。  そいつらは俺の視線に気づくと、俺の近くにやってきた。  そして、無言で握手した。  お前らの道具は何かあるか? 「俺は後、マヒ性の草がある」 「俺はもうない」  そうか。俺は催眠作用の草があと少しと、爆発の元に……  それから、作戦会議が始まった。  ヤツが起きあがった。全身黒こげになりながらも、しっかりと立っている。  合言葉は、「自由」。  そして、俺たちは動き出した。  ……何かが決定的に間違っている、と周囲のやつが思ったかどうかは不明。
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