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(何この人…。見るからにチャラいんだけど…。)
「初めまして、愁(しゅう)です。年は友樹と同じ24。仕事はショップ店員やってる。よろしくねー!」
「あれ?みんなトビって言ってたよね?」
由奈が友樹に聞いた。
「それがさ今日来るわけだった人が当日に都合悪くなっちゃって。でっ急遽、愁に参加してもらったんだよー。」
「そうだったんだー。」
「次は女の子の自己紹介!」
貴矢がそう言った。
「じゃああたしから!紗耶香でーす。年は23。よろしくでーす!」
(テンション高い…。)
「彩名でーす。年は22。よろしくー!」
「あたしは由奈。年は24。よろしくね!」
(あ…あたしの番だ…。)
「玲奈です。よろしく。」
「玲奈ちゃん年は?」
友樹が聞いてきた。
「24ですよ。」
「みんな同じ企画部で仕事してるんだよね?」
「玲奈は違うよー。」
「玲奈ちゃんは何やってるの?」
「あたしは社長秘書です。」
「へえー。社長に誘われたりしないの?」
「誘われても断りますから。」
「なんで?社長ってオヤジ?」
「若くて格好いいですよ。でも興味ないから。」
「嘘だー!」
「本当だよ。恋なんてしたくないから…。」
そう言った瞬間に場の雰囲気が変わったのが分かった。
一気に静まり返ってしまった。
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