4674人が本棚に入れています
本棚に追加
すると愁が、
「またまたー。そんなこと言っちゃって!」
重い空気を壊すかのようにわざと明るく言った。
「そうだよ!玲奈。」
(由奈だってあたしの気持ち知ってるくせに…。)
あたしは由奈を見た。
彼女は目で訴えていた。
たぶん雰囲気を壊すなって言ってるんだと思う。
「玲奈ちゃん?」
尚斗が遠慮がちに話しかけた。
「何?」
「さっき言ったこと冗談だよね?」
「冗談じゃ…」
そう言いかけた時に隣に座っていた由奈があたしをつねった。
「痛い!」
「尚斗君、玲奈の言ったことは冗談だからね!」
「ちょっと由奈…。」
「あーお腹すいた!みんな食べようよー。」
「そうだな!」
なんとか雰囲気は戻った。
その後、あたしを除いた他の人達は盛り上がっていた。
(早く終わらないかな…。)
そして気がつくといつの間にか終わっていた。
由奈達は飲みに行ったらしい。
あたしはそのまま家に帰った。
最初のコメントを投稿しよう!