桜色

約束

それから１年後‥

突然あたし達の別れはやってきた。
「約束守れなくてごめん‥‥」
「俺達引っ越さないといけなくなったんだ‥‥」
ｼｭﾝとする二人をあたしは笑顔を向けた。

「一生会えないわけじゃないんだから♪」
寂しい気持ちを抑えて２人を励ます。

「いつか‥いつかきっと必ず戻ってくるから！！」
優しい笑顔を作って私に向ける。

「俺達のこと待ってて！」
そういうと必死に涙をこらえて小指を出す。

三人で輪になって小指と小指を絡めあった。

これが、あたし達の交わした二回目の約束。